Notionの使い方 中級編
このページ(中級編)のゴールは「データベースで運用する」こと。
「一覧を作る」だけで終わらせず、ビュー・フィルター・テンプレートを使って“毎日まわる仕組み”にするところまで進みます。
対象読者
- 初級編(ページ・ブロック・共有・検索)をひと通り触った方
- タスクや議事録を「ページ」で管理してきたが、件数が増えて見づらくなってきた方
- チームで「同じ情報を、人によって違う見方で」使いたい方
1. データベースとは?(ページの一覧+列)
データベースは、ひとことで言うと 「ページの一覧表」 です。
1行=1ページ(アイテム)で、各行に プロパティ(列) で情報を足していきます。
初級の「ページ」との違い:ページは“1枚の紙”、データベースは“その紙を何枚も挟めるバインダー+背表紙のラベル(プロパティ)”。並べ替え・絞り込み・集計ができるのが最大の違いです。
画面イメージ:表ビュー
下のような見た目になります(これが一番基本の「表」)。
| 📝 タスク名 | ステータス | 担当 | 期限 | 優先度 |
|---|---|---|---|---|
| 請求書の作成 | 🟡 進行中 | 花岡 | 6/15 | 高 |
| 面談シートの準備 | ⚪ 未着手 | 宮内 | 6/18 | 中 |
| 研修資料の更新 | 🟢 完了 | 原 | 6/10 | 低 |
作り方: を打って 「データベース - インライン」 を選ぶと、ページの中に表が作れます。列の「+」からプロパティを追加していきましょう。
2. プロパティ(列)の種類を押さえる
プロパティ=列の「型」です。型を正しく選ぶと、後で絞り込み・集計がラクになります。中級でよく使うのは次のあたりです。
| プロパティ | 用途 | 例 |
|---|---|---|
| テキスト | 自由記述のメモ | 備考、補足 |
| セレクト | 1つだけ選ぶ分類 | 優先度(高/中/低) |
| マルチセレクト | 複数選べるタグ | カテゴリ、部署 |
| ステータス | 進捗(未着手/進行中/完了) | タスクの状態 |
| 日付 | 期限・予定日 | 締切、開催日 |
| 人(担当者) | メンバーの割り当て | 担当、レビュアー |
| チェックボックス | 完了/未完了のオンオフ | 確認済み |
コツ:自由記述(テキスト)に頼りすぎないこと。セレクトやステータスで“選ぶ”形にすると、表記ゆれが消えて、絞り込みと集計が一気に効くようになります。
3. ビュー=同じ情報を「見せ方だけ」変える
中級の主役が ビュー です。
データの実体は1つのまま、表・ボード・カレンダー…と見た目だけ切り替えられます(情報を複製しません)。
🗂️ 画面イメージ:ボードビュー(カンバン)
ステータスごとに“付箋”が並ぶ見せ方。ドラッグで列を移動=状態を更新できます。
| ⚪ 未着手 | 🟡 進行中 | 🟢 完了 |
|---|---|---|
| 面談シートの準備 👤宮内 ・ 6/18 | 請求書の作成 👤花岡 ・ 6/15 | 研修資料の更新 👤原 ・ 6/10 |
| 備品の発注 👤原 ・ 6/20 | シフト表の配布 👤宮内 ・ 6/8 |
📅 画面イメージ:カレンダービュー
日付プロパティを基準に、予定や締切を月表示で確認できます。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|
| 9 | 10 🟢研修資料 | 11 | 12 | 13 |
| 16 | 17 | 18 ⚪面談シート | 19 | 20 ⚪備品発注 |
ビューの追加:データベース左上の ビュー名の横「+」 から、表・ボード・カレンダー・ギャラリー・リスト・タイムラインを追加できます。用途別に複数置いておくのが中級の定番です。
4. フィルター・並べ替え・グループ化
ビューごとに、表示する内容を“自分仕様”に絞れます。ここが使えると一気にラクになります。
- フィルター:条件で絞る(例:「担当=自分」「ステータス≠完了」→ 自分の残タスクだけ)
- 並べ替え:順番を決める(例:期限が近い順)
- グループ化:かたまりで見る(例:担当者ごと/優先度ごと)
鉄板ビュー:「自分の未完了タスク(担当=自分 × ステータス≠完了 × 期限が近い順)」を1つ作るだけで、毎朝の“何からやる?”が解決します。
5. 実践例①:タスク管理データベース
最小構成:タスク名(タイトル)/ステータス/担当(人)/期限(日付)/優先度(セレクト)
- →「データベース - インライン」で表を作成
- プロパティを上の5つに整える
- ビューを3つ用意する
- 表:全体の一覧・編集用
- ボード(ステータスでグループ):進捗の見える化
- カレンダー(期限基準):締切の把握
- 「自分の未完了」フィルタービューを追加
→ これで「抜け漏れ」「属人化」「締切忘れ」がまとめて減ります。
6. 実践例②:議事録データベース
初級でテンプレ化した議事録を、データベース化して“探せる・集計できる”状態にします。
最小構成:タイトル/日付/参加者(人)/カテゴリ(マルチセレクト:定例・採用・経営…)/決定事項(テキスト)
- 会議ごとに1ページ(=1行)を追加
- 本文には初級のテンプレ(目的・決定事項・ToDo・メモ)をそのまま使う
- カレンダービューで「いつ何の会議をしたか」を一望
- カテゴリでフィルターすれば「採用会議だけ」を即抽出
7. もう一歩便利に:テンプレートとリンクドビュー
- データベーステンプレート:新規行に“ひな形の本文”を自動で入れる仕組み。 議事録DBで「目的・決定事項・ToDo」入りのテンプレを用意すれば、毎回ゼロから書かずに済みます。 (データベース右上「新規」の横「▾」→「+ 新規テンプレート」)
- リンクドビュー(リンクドデータベース):既存のデータベースを、別のページに“分身”として表示する機能。 実体は1つのまま、トップページに「自分のタスクだけ」を映す、といった使い方ができます。 ( →「データベース - リンクドビュー」)
中級の考え方:データは1か所に集約し、見せ方(ビュー)を必要な場所に配る。これで「コピーが乱立して、どれが最新か分からない」を防げます。
8. 中級のゴール(ここまでできたらOK)
- インラインでデータベースを作れる
- プロパティの型を使い分けられる(ステータス/セレクト/日付/人)
- 1つのDBに複数ビュー(表・ボード・カレンダー)を作れる
- フィルターで「自分の未完了」ビューを作れる
- テンプレート/リンクドビューの使いどころが分かる
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「上級編=関係(リレーション)・ロールアップ・自動化で“組織で回る仕組み”にする」
上級編では、複数データベースの連携(リレーション/ロールアップ)、テンプレートの本格運用、自動化(オートメーション)・AI活用 に進みます。